超音波検査士試験を受ける為には、必ず通る検査実績(20症例)の提出です。
これがネックで超音波検査士あきらめてる技師は数多くいると聞きますが…
みんな〜あきらめないで!!
私は循環器専門ではない総合内科のクリニックに週2日勤務して約1年半で集めることができました!
経験症例は約160件ほどです。
専門医に提出可能と判断していただいたのは30症例ほどありました。
今回は『B-5 胸部大動脈解離あるいは胸部大動脈瘤』での症例の探し方です。
1例ないし2例・・・クリニックじゃ絶対無理じゃん!!!って私も最初思いました。
でも実は、症例探しを工夫することで症例を集めることが出来ます!!!
その3つのアプローチ方法を紹介したいと思います。
①電子カルテで診断名検索して次回エコー検査オーダーをもらう
まず最初に思いつく方法ですが、私のクリニックでは通院中の方は1人もいませんでした。
ただし、提出期限までに検査出来ないこともあるので早めに検査予約必要な方法です。
②放射線技師さんに聞いてみる(※CTやMRIのあるクリニックに限る)
大動脈解離をクリニックでフォロー検査することはほぼないと思いますが、大動脈瘤であればCTやMRIでフォロー検査していることはあり得ます!!
診断ガイドライン上は・・・
『4.5cm未満、4.5~5.5cm(全身状態などによって)は、半年後にCT再検し0.5cm/半年以上の拡大あれば侵襲的治療を考慮する』
となっているので破裂リスク評価のため造影・非造影(=単純)関わらずCTかMRIで検査していることはよくあります。
※逆に非造影(=単純)CTであれば、血管内膜の評価は困難なのでエコーで評価したことを上手く記載すれ超音波所見と臨床診断の関連性について上手くまとまると思います。
ちなみに私のクリニックではCT、MRIは無かったのでこの方法は出来ませんでした。
技師さんって意外と検査症例覚えているので、試しに聞いてみてください。
③腹部エコー検査で腹部大動脈瘤(AAA)ある人から探す
基本的に高齢者など動脈硬化ある方は、腹部大動脈瘤(AAA)あれば胸部大動脈瘤(TAA)も存在することが多いです。
なのでCT精査時も腹部だけではなく胸部~骨盤(胸部大動脈弓から総腸骨動脈まで)撮影するのが基本です。
もし腹部エコー検査時に動脈硬化や瘤ある方いれば、セクタに切り替えプローブを胸骨上窩からあててみてください。瘤やARがあるかもしれません。
※私はこの方法で1症例見つけて提出しました。
重傷度が低く症例数少ないクリニックや病院では探し方の工夫が必要だと思います。
ぜひ試してみてください!!!
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