超音波検査士試験を受ける為には、必ず通る検査実績(20症例)の提出です。
これがネックで超音波検査士あきらめてる技師は数多くいると聞きますが…
みんな〜あきらめないで!!
私は循環器専門ではない総合内科のクリニックに週2日勤務して約1年半で集めることができました!
経験症例は約160件ほどです。
専門医に提出可能と判断していただいたのは30症例ほどありました。
クリニックでは『高血圧スクリーニング目的』で検査オーダーされる事はよくあると思います。
実は作成チャンスですよ!!
まず日本超音波医学会のHPの『超音波実績作成の手引き』の必要症例数をみると・・・
これだけ見ると無理そうに見えます…
私も最初、弁膜症以外無理じゃん!って思いましたが、
HPを隅々まで見ると『FAQ の超音波検査士実績内容について』にこう書いてあります。
…ん?ということは・・・ 簡単に言うと・・・
高血圧スクリーニング目的で検査した結果・・・
①左室肥大と心機能障害あり → 高血圧性心筋症(B-3 心膜 心筋疾患)
②左室肥大あるが心機能障害なし → 高血圧性心疾患(B-6 その他)
として提出可能だと言うことです!!
今まで高血圧スクリーニング検査した方を見直してみてください。
エコー所見で『高血圧既往』『対称性の求心性肥大』『拡張能低下』あれば使える可能性大です!!
それプラス心機能障害(EF低下など)伴えば、高血圧性心筋症(B-3 心膜心筋疾患)として提出可能です!
※ただし注意しなけばならないポイントが3つあります。
①大動脈弁に器質的変化(石灰化や肥厚など)ある
『FAQ の超音波検査士実績内容について』にこう書いてあります。
AS(大動脈弁狭窄症)による求心性肥大の可能性が出てきてどちらが主要か判別が難しくなる可能性あります。
できれば大動脈弁に器質的変化(石灰化や肥厚など)がない症例を選んで、AS(大動脈弁狭窄症)あれば弁膜症(B-1)として作成しましょう。
②非対称的にみえる症例は肥大型心筋症を疑う
不均一だったり非対称な肥大やASH(非対称性中隔肥大)がある場合はHCM(肥大型心筋症)の可能性があります。さらにSAM(僧帽弁の収縮期前方運動)や左室流出路閉塞あればHOCM(閉塞性肥大型心筋症)疑います。
逆にHCM(肥大型心筋症)として作成できるのでチャンスかもしれません。
あと要注意なのは、数十年前経過した虚血や心筋梗塞後で壁肥厚肥厚のみ観察される場合です。クリニックの場合、前医の情報が不足している事が多いので怪しい時は本人に聞いたり心電図所見を確認しましょう。
③家族歴と心電図所見の確認を
クリニックではあまりないと思いますが、アミロイド心筋症だったってこともあります。
その場合は心電図で低電位を示していないか、肥大した心筋内に油滴状の輝き(高輝度の斑点状)がないかを確認しましょう。
あと家族歴も確認しておきましょう。奇跡的にファブリー病ってこともあります。
私は、肥大型心筋症✕2、高血圧心筋症✕2、拡張型心筋症✕1 の 5つ提出し合格しました。
試しにカルテや画像を振り返ってみてください。意外と提出可能な症例あると思いますよ!!
ぜひ試してみてください!!
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